藤井ウォーカー・ディープ丹波篠山編
藤井さんと愉快な仲間でめぐる丹波篠山
先日、園部在住、丹波地域に詳しい藤井さんにオススメスポットを案内してもらった。
メンバーは私と、園部町竹井にお住まいの「AIZO(あいぞう)」さん親子。あいぞうさんは元芸人で、今は地元を盛り上げようと活動している。YouTubeで動画配信したり、女装で「御美(ごみ)ひろえ」と名乗り、ごみのポイ捨て禁止を呼びかける「捨てないで」という曲を歌ったりしているユニークな方だ。
↓捨てられてたら拾ってね〜♪にグッとくる。笑
御美(ごみ)です
御美ひろえ と申しますこのたび南丹市
園部城祭りにて
デビュー曲
『捨てないで』
熱唱致しました
良かったらお聴き下さい#御美ひろえ#捨てないで#南丹市#園部城祭り#ポイ捨て禁止 pic.twitter.com/5PrFP4QXmQ— AIZO⤴︎(あいぞう⤴︎) (@aizo73kyoto) October 22, 2020
天引むくむく市
まず訪れたのは「天引むくむく市」。園部町天引で第2・4日曜日の月2回開催されている朝市だ。2016年から始まり5年続いていて、普段は地元の野菜販売と屋台が出るらしいが、コロナの影響で屋台は休止している。
今年初の市なのでとんど焼きも同時に行われていた。老若男女が集う田舎ならではの市で、まったりな雰囲気がよい。
藤井さんに運営の方、Oさんを紹介していただき少し話をした。Oさんは太秦出身で天引に嫁いだとのこと。田舎で何もないが、豊かな自然が何よりの資産なのを地域外の人に知ってもらいたいと、市を企画運営している。
イベントはあちこちで開催されているが、継続が一番難しい。しかし田舎で5年続いているのはすごいと思う。情報発信して周辺から来客が増えたら、より地域が活気づくだろう。運営おもしろいことをしたいと熱いパッションをお持ちなので、何か一緒にできたらいいなぁと思う。
風輪里(ふわり)
むくむく市のあとは丹波篠山市へ。以前藤井さんに教えてもらい、行きたいと熱望していた「風輪里」に向かった。自家製麺のさぬきうどんが食べられる店で、ライダーも数多く訪れる。さぬきうどん好きに人気の店でランチ時は混むらしいが、この日はゆったりだったようだ。
さまざまなメニューがあるが、さぬきうどん好きとしてはやっぱり生醤油うどんだろう!
つやっつやの美しいうどんがやってきて、食べる前から間違いなくおいしいと確信が持てた。ネギ、おろしに醤油をかけ、レモンを絞りうどんに絡める。
コシがありもちもちでほどよい弾力に、柔らかい小麦味が最高に旨い。さぬきうどんで育ちうどんに厳しいデブ子だが、風輪里のうどんは今まで食べた中でベスト1,2を争う味で、一気にテンションが上った。他の方が食べていたのもどれもおいしそうで、全メニュー制覇したい!
ランチタイムをはずせばカフェ利用もOKらしいので、お茶でものんびりしてみたい。
おくも丹波黒豆肉粽
風輪里から「おくも丹波黒豆肉粽」へ。大阪で居酒屋数店舗を経営していた、女性店主が切り盛りするお店だ。篠山に惚れ移住、篠山名産を使ったちまきをつくり販売している。以前はイベント出店もしていたが、現在は店舗とオンライン販売のみだ。
看板商品の「丹波黒豆肉粽」は、丹波篠山産黒大豆と生のもち米がじっくり煮込まれており、もっちり食べごたえがありおいしい。豚肉も入っていて、粽だけで満腹になるほどだ。
また、古書店「たきブックス」が併設されていて、セレクトがおもしろい。小さなスペースだが長居してしまいそうだ。人里離れたところに、ちまきやと本屋という組み合わせがめっちゃおもしろい。この場所を選んだ店主に拍手を贈りたい!店主はバイタリティーがあり、話もめっちゃおもしろくてファンになった。篠山で通いたい店が増えてうれしい。
草山温泉 大谷にしき荘
おくも丹波黒豆肉粽をあとにして向かった先は「草山温泉 大谷にしき荘」。旅館だが日帰り入浴が可能で、フロントで料金を支払い入浴。周辺に温泉が数軒あるが、ここはかなり古く一昔前の設備だ。女湯は洗い場は7,8ヶ所、湯船は1つのみで露天風呂やサウナはなくシンプル。だからかお客が少なめでゆっくり入ることができた。

HPより拝借
有馬温泉に似た、鉄さびを溶かしたような金泉で、茶褐色ににごっている。海水の1.5倍の塩分を含む強塩泉らしく、驚くほど保温効果が高く、外に出てもしばらくホカホカしていた。久々に温泉に入った〜って感じの大満足な湯だった。シンプルにお湯を楽しみたい時にオススメしたい温泉だ。
だいじょうぶ屋
藤井さんに、おしゃれ系かマニアック系のカフェに行こうと提案されたので、マニアックを選ぶ。案内されたのは篠山城近く、メイン街道沿いにある「だいじょうぶ屋」。
カフェというより、服屋と屋外のイートインスペースがあるという感じの店で、知らなければ入りにくい。だが一歩足を踏み入れるとご夫妻が気さくに出迎えてくれる。テイクアウトも可能の黒豆珈琲は150円の親切価格。黒豆の味がしっかりしていて、お茶に近い感じだ。砂糖ミルクなしで飲めるほどさっぱりしている。
コーヒーと合わせてバングラデシュカレーも注文した。現地のスパイスを使い、現地の調理法で作られているという。おいしいがめっっちゃ辛い!あとから辛さがどんどん押し寄せてきた。辛くてヒーヒーとなったが、スパイスの質がいいのだろう、もたれる感じはなくすっきりとした食後感だった。きちんとおいしくて500円でびっくり。安すぎて恐れ多いぐらいだ。
カレーは、バングラデシュの主食(パロタ?チャパティ?)と一緒に食べる。パンケーキみたいな食感で、初めて食べたがおいしくておかわりをしたほどだ。パロタも現地の粉を使って焼くそうで、日本の小麦粉で真似をしても違うものになるらしい。日本の食事にも合いそうで、これだけむしゃむしゃ食べたいぐらいだ。なお、カレーは毎日はないので、食べたい場合は事前確認の上来店してほしい。
だいじょうぶ屋を切り盛りする岩下夫妻は、バングラデシュの子どもたちに教育支援などを行っている。お店の売上は小学校建設や、NPOの活動資金に充てられる。35年もの間、息の長い活動をされていて素晴らしい。今も定期的にバングラデシュへ出向き、精力的に活動されているので、いつかバングラデシュでの話をじっくり聞きたい。

藤井さんより拝借
店内で販売している服や雑貨は、奥さんの啓子さんがデザインしたものを、現地の人が手作りしている。支援だけでなく現地の雇用をつくるための取り組みだという。
エスニックで派手なものが多いが、自分の服に合わせるとさほど派手にならずなじみ、差し色やポイント使いができてよい。手作りならではの温かみやゆらぎがあり、コットン100%なので肌ざわりがよく気持ちいい。そして手作りなのに価格が安い!どれも素敵で手軽な価格なので、片っ端から買ってしまいそうになる。笑
啓子さんはふんわり、でも好みや似合いそうなのを的確にすすめてくださり、あれこれ話をしながら選べて楽しい。手作りなので、同じデザインでも印象が変わるので、一期一会の出会いが楽しめる。
私が買った服。チュニックスタイルで、お尻がすっぽり隠れる。ポケットもついていて実用的だ。ひとつひとつ手で縫われた柄はカラフルだが、全体が黒なので思いのほか派手ではない。着心地がよいし、たくさん着てこなれてからも、いい風合いが出そうで楽しみだ。値段は3,800円。手が凝っているのに安いではないか!
あいぞうさんは上下オススメされて買われたが、オーラがあるからか、まるであいぞうさんのために作られた?と思うぐらいお似合いだった。似合う人と似合わない人に分かれそうだが、リーズナブルなのに支援に繋がるので、興味がある人はぜひ買ってほしい。普段着でもいいし、ステージ衣装的に使えそうなものもあるので、エスニックテイストが好きな人に足を運んでほしい。
藤井さんのおかげで、バラエティに富んだ1日がすごせた。ディープに藤井色満載で案内してもらったので「藤井ウォーカー」とでも名付けようか?
新たな出会いもたくさんあって楽しかったので、藤井さんには感謝している。訪れるたび行ってみたい場所が増えるので、また「藤井ウォーカー」を開催してもらいたい(あつかましい?)。
この記事へのコメントはありません。